作業着のセットアップとは?種類や選び方、メンテナンス方法をご紹介

日本被服工業株式会社
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作業着のセットアップとは?種類や選び方、メンテナンス方法をご紹介

作業着のセットアップとは?種類や選び方、メンテナンス方法をご紹介

「作業着は上下バラバラに購入すると、色や素材が合わなくて困る」「耐久性と機能性を両立させた作業着を、できるだけコストを抑えて揃えたい」といった声をよく耳にします。

そんな悩みを解決する方法として、作業着のセットアップがおすすめです。作業着専門店やワークウェアメーカーのWebサイトで商品情報を確認し、実店舗で試着することで、自分に合った作業着を見つけることができます。

この記事では、作業着のセットアップとは何か、その種類や選び方、メンテナンス方法について詳しく解説していきます。毎日着用する作業着だからこそ、快適に長く使える一着を見つけることは重要です。

作業着のセットアップとは

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作業着のセットアップは、上下の作業着をあらかじめ組み合わせて販売されているワークウェアのことです。同じブランドや素材、カラーで統一された上下セットのため、バラバラに購入する手間が省け、見た目もすっきりとした印象に仕上がります。

作業着のセットアップは一般的に作業着の上着(ブルゾンやジャケット)と作業ズボン(カーゴパンツやスラックス)がセットになっています。作業現場での動きやすさを重視した設計で、耐久性や機能性も考慮されているため、建設現場や工場など、さまざまな職種の方に選ばれています。

セットアップのメリット・デメリット

作業着セットアップには、さまざまなメリットとデメリットがあります。実際の購入を検討する前に、それぞれの特徴をしっかりと理解しておきましょう。

まず、セットアップの主なメリットをご説明します。最大の利点は、上下のコーディネートに悩む必要がないことです。色や素材が統一されているため、プロフェッショナルな印象を与えることができます。

また、バラバラに購入するよりもコストを抑えられる点も見逃せないメリットでしょう。多くのメーカーがセット価格を設定しており、単品で購入するよりも経済的な場合が多いのです。

一方で、セットアップにはいくつかのデメリットも存在します。最も注意すべき点は、上下のサイズが合わない可能性があることです。体型によっては、上着は Mサイズ、パンツは Lサイズというように、異なるサイズを必要とする場合があります。

また、上下セットでの購入となるため、片方だけが傷んだり汚れたりした場合でも、セット単位での買い替えが必要になる可能性があります。これは予想外の出費につながることもあります。

こうしたメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分の働く環境や予算、体型などを考慮して、セットアップと単品購入のどちらが適しているか判断していくことをお勧めします。

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作業着セットアップの種類

作業着のセットアップは、職種や用途によってさまざまな種類が展開されています。その中から、代表的なタイプをご紹介していきます。

現場作業向けの定番は「作業着基本セット」です。耐久性の高い綿100%やポリエステル混紡素材を使用した上着とパンツの組み合わせで、汚れや摩擦に強く、動きやすさを重視した設計になっています。

クリーンルームや食品工場向けには「衛生セット」があります。抗菌・防臭機能を備えた素材を使用し、帯電防止加工が施されているものが一般的です。白を基調としたカラーリングで、清潔感のある印象を与えることができます。

建設現場などの屋外作業では「高視認性セット」が重宝されます。反射材を効果的に配置し、暗所や夜間作業時の安全性を確保しています。JIS規格に適合した製品も多く、現場の安全基準を満たす仕様となっています。

このように作業着のセットアップは、働く環境や目的に応じて最適な種類を選ぶことができます。

作業着セットアップの選び方

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作業着セットアップを選ぶ際は、サイズ感や素材、機能性、用途など、さまざまな要素を総合的に検討することが大切です。快適な着用感はもちろん、作業効率や安全性にも影響するため、慎重に選びたいポイントですね。

サイズの選び方と測り方

作業着セットアップを快適に着用するためには、正確なサイズ選びが最も重要です。体型に合っていない作業着は、作業効率の低下や事故の原因にもなりかねません。

サイズ選びで最も重要なのは、実際に採寸して自分の正確な寸法を把握することです。上着は、肩幅、胸囲、袖丈、着丈を、ズボンは、ウエスト、ヒップ、股下、総丈を計測します。計測時は以下の点に注意が必要です。

  • 上着の胸囲は、両腕を下ろした状態で脇の下を通るように計測
  • ウエストは、へその高さで自然に一周を計測
  • 股下は、股の付け根から床までの長さを計測

作業着は一般的な普段着より少しゆとりを持たせた作りになっています。通常の衣服よりも1サイズ上のものを選ぶと、作業時の動きやすさが確保できます。ただし、あまりにもだぶだぶな作業着は機械への巻き込みなどの危険があるため避けましょう。

試着時は、腕を前後に振る、しゃがむ、膝を上げるなど、実際の作業動作を想定した動きをしてみましょう。特に、肩周りやひじ、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできるかどうかをチェックします。

素材と機能性で選ぶ

作業着の素材と機能性は、快適な作業環境を実現する重要な要素です。適切な素材選びによって、作業効率の向上や疲労の軽減が期待できます。

主な素材の特徴と機能性について詳しく見ていきましょう。作業着セットアップでよく使用される素材には、綿100%、ポリエステル混紡、ストレッチ素材などがあります。

素材選びのポイントは、作業内容と環境に合わせることです。例えば、暑い環境で汗をかく作業が多い場合は、吸汗速乾性の高い素材を選びましょう。寒冷地や冷房の効いた室内での作業なら、保温性の高い素材がおすすめです。

機能性については、作業時の安全性と快適性を重視します。反射材が付いているもの、補強布が施されているもの、静電気防止加工が施されているものなど、現場のニーズに合わせて選択してください。

耐久性も重要な要素です。頻繁な洗濯や屋外作業による摩耗に耐えられる素材を選ぶことで、長期間使用することができます。特に膝や肘などの負担がかかる部分は、補強されている製品を選ぶと安心でしょう。

季節・用途別の選び方

作業着を選ぶ際は、季節や用途によって適切な選択をすることが重要です。快適な作業環境を実現し、作業効率を上げるためにも、状況に応じた使い分けを心がけましょう。

季節別の選び方は、気温や湿度、作業環境に大きく左右されます。夏場は吸汗速乾性と通気性を重視し、冬場は保温性と防風性を重視した選択が基本となります。春秋は比較的過ごしやすい気候ですが、朝晩の寒暖差に対応できる調節機能が便利です。

用途別では、作業内容や環境に応じて求められる機能が異なります。建設現場では耐久性と安全性、食品工場では衛生面、屋外作業では天候への対応力が重要になるでしょう。

屋内作業では空調設備の有無も考慮に入れましょう。エアコンの効いた環境では、極端に薄手や厚手の作業着は避け、年間通して着用できる標準的な生地厚を選ぶのがおすすめです。

雨天時の作業が想定される場合は、撥水加工された素材や、速乾性の高い作業着を用意しておくと安心です。ただし、完全防水の作業着は蒸れやすいため、作業内容と相談しながら選びましょう。

価格帯の目安

作業着のセットアップの価格帯は、品質や機能性によって大きく異なります。一般的な作業着セットアップの価格は3,000円から30,000円程度まで幅広く展開されています。

予算に応じて商品を選ぶ際は、作業内容や使用頻度を考慮することが大切です。毎日着用する場合は、多少価格が高くても耐久性の高い商品を選ぶことで、長期的にはコストパフォーマンスが良くなることもあります。

また、季節によって必要な機能が変わることも考慮に入れましょう。夏用と冬用で異なるセットアップを用意する場合は、それぞれの用途に合わせた予算配分を検討してください。

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セットアップ作業着のメンテナンス方法

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作業着のセットアップを長く快適に使用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。毎日着用する作業着は、汗や汚れが付きやすく、素材の劣化も気になるところです。

定期的な洗濯と丁寧なお手入れに加えて、正しい保管方法を実践することで耐久性が大幅に向上します。特に作業着は一般的な衣類と異なり、機能性や安全性を保つための特殊な素材や加工が施されているため、素材に応じた適切なケアが必要になってきます。

洗濯・お手入れのコツ

作業着のセットアップを長く快適に使用するためには、適切な洗濯とお手入れが欠かせません。基本的な洗濯方法と、作業着特有の汚れへの対処法をご説明していきます。

作業着は一般的な衣類よりも頑丈な作りになっているため、洗濯の際は強めの水流で洗うことができます。ただし、作業着に付いている洗濯表示をまず確認し、その指示に従うことが重要です。

油汚れや泥汚れなど、作業現場特有の頑固な汚れには、次のような手順で対処するのが効果的です。

  • 汚れが付いたらすぐに予洗いをする
  • 汚れの種類に合った前処理剤を使用する
  • 40度程度のぬるま湯で予洗いする

特に作業着の襟周りや袖口、ひざ周りは汚れが溜まりやすい箇所です。これらの部分は、洗濯前にブラシで軽くこすり、汚れを浮かせておくとより効果的な洗浄が可能になります。

また、作業着の素材や機能性を損なわないために、柔軟剤の使用は控えめにすることをお勧めします。撥水加工や防汚加工が施されている作業着の場合、柔軟剤の過剰使用でその効果が低下する可能性があるためです。

耐久性を高める保管方法

作業着の耐久性を高め、長く使い続けるためには、適切な保管方法が重要です。清潔で整理された状態で保管することで、セットアップの品質を維持し、作業着の寿命を延ばすことができます。

収納場所は、直射日光が当たらない風通しの良い場所を選ぶことが大切です。紫外線による生地の劣化や、湿気によるカビの発生を防ぐことができるためです。クローゼットや衣装ケースに保管する際は、除湿剤を併用することをおすすめします。

作業着をハンガーにかける場合は、肩幅の合った適切な太さのハンガーを使用しましょう。細すぎるハンガーを使うと、肩部分が変形してしまう可能性があります。また、ズボンは専用のハンガーを使用するか、きれいに折りたたんで収納することで、シワを防ぐことができます。

長期保管の際は、作業着を清潔な状態で防虫剤と一緒に密閉できる収納袋に入れることをお勧めします。この時、作業着にシワが付かないよう、丁寧に畳んで収納します。また、上着とパンツは重ねすぎず、適度な間隔を空けて保管することで、型崩れを防ぐことができます。

作業着は毎日の仕事を支える大切なアイテムです。適切な保管方法を実践することで、快適な着用感と清潔感を長く保つことができるでしょう。

まとめ

作業着セットアップは、現場作業や工場勤務など、業種や用途によって最適な種類が異なります。選ぶ際は、サイズ感はもちろん、素材の機能性や季節に合わせた快適さも重要なポイントとなってきます。

また、作業着は毎日の仕事を支える大切なアイテムです。適切なメンテナンスを行うことで、耐久性が高まり長期間快適に使用できます。洗濯時の注意点を守り、正しい保管方法を実践することで、作業着の寿命を延ばすことができるでしょう。

これから作業着を購入される方は、まず自分の仕事内容や職場環境をしっかり把握しましょう。その上で、この記事で紹介した選び方のポイントを参考に、実際に試着をして自分に合ったセットアップを見つけてください。

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